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川手 鷹彦

2017年3月

2017年3月28日~4月2日 沖縄
日中合同 言語藝術講座
「アジア文化圏の言語芸術を学ぶ6日間
~抒情詩と演劇藝術によって「ヒト」の五感覚は磨かれ「美と真実」への扉が開かれる~」

万葉の歌人たちには、未だ子母音の意識は発達していない。
母音Aが多いのも、特定の意図によるのではなく、古代語と古代人が共通して持つ「大自然と霊性への疑いなき信頼」が表わされていることによる。
柿本人麻呂まで、つまり平城京遷都710年以前の意識は古代の心。中国の『詩経』に通ずる。
奇しくも唐の皇帝に玄宗が即位したのが712年、ここから未曾有の文化熟成が始まる。
李白は明らかに子母音の秘密に迫っていた。
奈良時代の日本も確かにその影響を受けていたが、子母音の意識が高まるのは後鳥羽院を始めとする新古今の歌人たちに於いてである。

上述のような事前講義を基に、詩経から万葉集の旋頭歌、五言絶句から短歌、琉歌、俳句と、琉中日の抒情詩を朗唱、身体表現、歌、ピアノ、弦楽で表現していく。
多分、現在アジア圏で出来る最高度の藝術性に迫ったのではないだろうか。
日中それぞれ四人の修行者に超一流のゲストが加わった。
ヴァイオリニスト 野澤健太郎氏、元宝塚歌劇団宙組初代組長 大峯麻友氏の技術・経験・姿勢から学ぶこと多く、貴重な時の創造であった。


締め括りの会に居合わせた若人が、一週間の集大成を聴いて遺した感想、
「言葉でこんなに胸に響くことがあるんだ」



2017/03/17〜19 玫瑰园 わらべうた

三日間に渡り、以下を学習した。
<1日目>
類型
① 天体と天候
② 動物と植物、果物、野菜、食べ物
③ 数え唄、鞠つき、お手玉、縄跳び、ゴム跳び
④ 村の生活
『詩経』参照
⑤ 情況唄、締め括り、祈りの要素のあるもの
⑥ 子守唄、労働歌、種蒔き唄、田植え唄、収穫唄
⑦ 演劇的唄、遊戯性を持ったもの......



2017年2月

2017/02/24〜26 玫瑰园 演劇藝術

3日間に渡り、以下を学んだ。

【実技1】
『綺麗なお花黄色いお花』
上のわらべうたを物語にする
上のわらべうたをごっこ遊びする......



2017/02/11〜23 成都治療教育者養成講座

Ⅰ 症例の詳細と物語・昔話
治療教育者にとって必須の知識・情報である各症例の特徴・異能・「隠された叡智」の呼び醒し方・藝術教育の在り方について、事例に多く当たり、詳細に講義・質疑応答する。......



2017/02/18 玫瑰园 無料講演会

「玫瑰园」は藝術教育を重要視した幼稚園/学校で、治療教育部門の開設が予定されていることが、川手への講演依頼につながった。......



2017年1月

川手鷹彦の頭の中をのぞいてみよう

2016年6月にスタートしたこの講座は、『詩の言葉と人間の意識 〜「美」の港より「知」の航海へ〜』をテーマに多岐にわたる事柄を取り上げつつ回を重ね、1月23日に最終回を迎えました。


一般財団法人《花の家》プロジェクト 第二回研究報告会

昨年10月に行われた研究報告会に引き続き、清水公一医師との対談が新板橋クリニックにて行われました。自閉症をはじめとした子どもらが持つ感覚について取り上げ、より深い議論がなされました。


大分での治療教育者養成講座

治療教育者を志す人たちのための講座を大分県由布市にて行いました。最終クールとなった1月の講座では、参加者が和歌や近代詩などの抒情詩に取り組みました。



2016年12月

治療教育者養成講座 第2回

前回に引き続き、成都にて治療教育者養成講座が行われました。子どもたちに必要なわらべうたや昔話、演劇などを取り上げました。



五感覚についての公開講義

広大で美しい敷地内に瀟洒な建物の新しい幼稚園にて、公開講義を行いました。


五感覚修行特別講義

成都でも「五感覚修行」に対する希求は高く、特別講義を開催する運びとなりました。


北京 白鷺学堂にて

実際に白鷺学堂に通う子どもたちの保護や治療教育、五感覚をテーマに講座を行いました。




2016年11月

五感覚に関する講座

滞在先のホテルにて、元春之谷教員養成大学治療教育講座修了者などを対象として五感覚に関する特別講義を行いました。


北京・得道龍北京得道龍華健康管理有限公司にて

北京得道龍華健康管理有限公司にて、山水画や鏡文字などを取り上げながら、治療教育や子どもたちのもつ優れた五感覚についての連続講座を行いました。



2016年10月

一般財団法人《花の家》プロジェクト 第一回研究報告会

2016年9月4日に発足した三プロジェクトのうちの一つ、「遺伝子の突然変異に起因する症例と未来の芸術教育 〜「自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「LD」そして診断困難な子どもらのために〜」の第一回研究報告会が北海道・京都・東京にて行われました。
プロジェクトの意義や川手による最新の仮説について説明したほか、北海道と東京では医師との対談の時間も設けられました。



2016年9月

成都での治療教育者養成講座

6月から7月にかけて行われた準備講座を経て、いよいよ成都における二年間の治療教育者養成講座プログラムが始まりました。



厦門での講義

台風の影響でスケジュールに大幅な変更が余儀なくされつつも、演劇芸術についての講義を行いました。



北京 春之谷教員養成大学

春之谷教員養成大学で二年間に渡って行われた、治療教育者養成講座の最終回。ここ数年で確立された五感覚の深化についての講義とディスカッションが行われました。



一般財団法人《花の家》プロジェクト発足

川手鷹彦が代表を務める一般財団法人《花の家》にて、川手鷹彦がこれまでに携わって来た芸術・治療教育の集大成となるプロジェクトを立ち上げました。

  1. 遺伝子の突然変異に起因する症例と未来の芸術教育 〜「自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「LD」そして診断困難な子どもらのために〜
  2. 小児難病の子どもらを含めた終末期医療としての芸術プログラム
  3. 大唐時代の五言絶句を中心としたアジア詩歌のリズム論


2016年8月

舞台公演「王子と動物」

チベット・北京にて上演された際には子どもらの心が洗われ、多くの観客が感涙した物語劇の傑作を、北海道でも上演いたしました。


観劇者の感想
タクシーのドライバーに行き先を告げても「わかりません」と言われる場所に辿り着くと、そこは森の中のお伽噺の世界でした。
詩と藝術の館ポエティカは、とても素敵な場所でした。
今回、最終通し稽古を見て本番を見るという事になりましたが、貴重な経験でした
多少の演出変更はあったものの、まるで違うものに見えました。
その理由が高塚直裕先生の「観客あってこその演劇だ」との言葉でわかりました。
観客がいるといないとでは、まるで雰囲気が違うのですね。
演劇の内容は、川手鷹彦演出の定番のユニークなもので良かったです。
これを中国語でやっていたと思うと凄いと思います。
大太郎


2016年6月

北京 森の学校

子どもを自然のなかで育むことに興味をもった若者たちを中心に開設された学舎にて講義を行いました。



成都

子どもの教育に携わる人々のための藝術ワークショップ(5日間)、治療教育者養成準備のための演劇体験講座(10日間)を開催しました。そして後半の演劇体験講座で稽古された『王子と四匹の動物』は、学校などで上演されました。



舞台公演「青い苔」

演出家川手鷹彦によって選りすぐられた、稀有な人材
能楽界からは、高安流大鼓方の佃良勝
音楽家はピアニスト福田直樹
朗唱は言語の造形巧者鈴木泉と川手の許に研鑽を重ねる者たち

分野や言語を超えた様々な藝術が集まった純粋藝術公演は、無事閉幕を迎えました。


通し稽古より

公演前に調律中の福田氏



2016年5月

カンボジア合宿

子どもの教育に携わる参加者が感覚を研ぎ澄まして繊細な子どもら、特に「広汎性発達障害/自閉症スペクトルム」の子どもらの感覚を追えるようにすることを目的とした合宿を行いました。





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