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川手 鷹彦

9月20日〜30日 成都での治療教育者養成講座

6月から7月にかけて行われた準備講座を経て、いよいよ成都における二年間の治療教育者養成講座プログラムが始まる。
まずは、演劇芸術の学習と実際の稽古と舞台上演『王子と動物』。
『王子と動物』はチベット仏教に伝わる説話を元に、「自閉症」の王子と『ブレーメンの街の音楽士たち』を彷彿とさせる四匹の動物たちとの交流を描いている。
この童話劇を締め括る二場面は、「自閉症」の王子と母である后の独白だが、劇作家の実母との体験が基になっている。
上演はシャングリラ、北京に続いて三度目になるが、中国の観客とはまことに純粋で、このふた場面で多勢が涙を流す。号泣している父さんもいる。作家冥利につきるが、他の国ではここまでにはならないだろう。


川手鷹彦


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