屋我地診療所(小野寺所長)治療教育外来
昨年の演劇プログラムより
演劇プログラムは当診療所が主催しております治療教育の発展形のひとつです。
昨年行なった第1回目の演劇プログラムは、多数の参加者を得て、好評のうちに終了致しました。今年も川手鷹彦先生の戯曲執筆・演出のもと、2回目の演劇プログラムの実施が決まり嬉しく思っております。
みなさまふるってご参加ください!
治療教育としての藝術が社会に浸透していくことを願って…
名護市屋我地診療所所長 小野寺隆
かつて沖縄の研究所に泊まると、夜中は決まって賑やかでした。屋根裏で鼠たちが走り回るのです。
お祭りなのか?運動会?選挙運動?舞踏会?
私は余程知りたくなって、子どもの頃を思い出し、納戸の柱の隙間から天井裏行きのエレベーターに乗ったのです。
そうして訪ねた鼠たちとの会話から出来たのが、第一幕の基となった物語『ハルと鼠一族』です。
沖縄に通うようになって驚いたのは、島の子どもたちが宝庫と呼ばれる琉球民話を意外に知らないことでした。
島の昔話の総元締めである龍神さまは、悲しがっているに違いない、ストレス性の便秘になったに違いない…
「沖縄を含めた全国・全世界の子どもらが再びわらべうたや昔話に親しむようになり、龍神さまの便秘が治りますように」
との願いを込めて創ったのが、第二幕の原話『龍神さまの置き土産』です。
沖縄の子どもたちは、昔話をいささか聴かなくなったとは云え、まだまだ元気で綺麗な目です。
不思議なのは、本土から引っ越してきた子どもたちも元気になり、目が透き通ります。
昨年、そういう子どもらと出会って三日間お芝居をした大人たちは本当に楽しそうでした。
「そういう機会を今年も再び設けて差し上げたい!」
と私は思い、屋我地診療所の小野寺隆医師と一般財団法人《花の家》の運営事務局に頼みました。
昨年芝居を中心になって引っ張った今帰仁村(なきじんそん)の小学生の兄妹は
「今年も絶対やる!」
と張り切っています。
沖縄屋我地島にて 川手鷹彦
概要 第二回屋我地診療所「演劇プログラム」参加者募集
(予定)10/31 10時集合、11/1 終日、11/2 夕方〜、11/3午前 公演
*県外参加者はレンタカー必須
*宿泊不要の方、要相談