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川手 鷹彦

2016年2月 天一閣

中国に来て以来、子どもらとの大切な出逢いがあった。
福州のD君。物語を創作し語るようになった自閉症の男の子。
成都のBちゃん。難解な抒情を超感覚システムで理解する少女。
春之谷のKちゃん。他人の気持ちが痛いほどよくわかる少女、春之谷で李白の亡霊を見る。
白血病のRちゃん、凝縮した人生を送る、我が尊敬の対象。
等であるが、
ここ天一閣でも、かけがえのない子どもらの魂に触れることが出来た。
三週間の滞在中、小学校三年生以下十名を対象にしたごっこ遊び、わらべうたと昔話のクラスを六回、四年生以上十人と大人十人の演劇クラス十回が行なわれた。
ここは中国社会の富裕層の母や子弟の集まる民間倶楽部で、特に伝統文化と藝術に加え、世界的な視野を子どもらに育てようとしている。
演劇クラスの題材には、シャングリラでも使用した『王子と動物』を選んだ。
優秀で自信のある子どもたちは、独創的且つ奔放で、いい意味で「扱いにくい」しかし頼もしい存在であった。

倶楽部の代表者から届いた後日談がある:

Can you imagine, the children are often singing and performing our drama songs and dialogues when they are getting together behaving themselves. On our trip of Survival Camp in this April, the elephant , monkey, two rabbits, and my son they nearly perform the whole drama at our campfire party as their performance. It's amazing nursery rhyme and drama have such impressive influence on children, and also on us.
想像してください、子どもらは一緒になると頻繁にあの芝居の歌を歌い、対話を再現しています。四月に催されたサヴァイヴァル・キャンプのときも、象を演じた男の子と猿役の女の子、兎役の少女二人、そして私の息子は、キャンプ・ファイアの折に殆ど全篇通して上演してくれました。わらべうたや演劇が子どもたち、そして私たちに、そのような印象深い影響を及ばしていることに、驚くばかりです。

セラピーと教育相談・懇談のために設えられた部屋。

個人テラピー:窓辺の長椅子に坐ると、子どもはすっかり落ち着いて、外の景色を眺めながら他の子どもらと上手く折り合いのつかないストレスを洗い流しているようだった。


演劇クラスの子どもらが意匠・制作した舞台衣装。金取り主義の似非占い師。がめついので、お金を入れるポケットが沢山ある。


演劇クラスの子どもらが造った舞台模型と公演案内




演劇クラスの子どもらに
よる舞台衣装の意匠。

公演前夜

上演後の記念撮影



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